雇用契約書や就業規則を無視した取り扱いを受けていた

■解決年月:2019年12月 ■職種等:CADオペレーター ■男性 ■正社員 ■勤続2年9ヵ月

会社は道路、橋梁などの設計コンサルタント業。組合員は入社以来、給与明細に記載されている手当の内訳や、残業代支払いについてなどに疑問を感じていた。

自分で勤怠記録や資料を集めたうえで、使用者に直接質問をしていたが、雇用契約書や就業規則にも記載の無い理由を説明されたり、「法律で決まっているから」など言い切られるなどが続き、自分1人では解決が難しいと判断して、ユニオンに加入し、残業代支払い等を要求して団交申し入れした。

加入通知後、会社が就業規則を不利益変更しようとする不穏な動きがあった。2回の団交を行い、会社は未払い賃金については組合員の請求通りに支払うこと、就業規則の改定問題については、現在雇用されている従業員には賃金や退職金などの重要な規定について新規定を適用しないことを約束した。

組合員の求めていた他の問題についても労使間で一定の整理が付き、賃金も不利益のない形で支払われることを確認出来たため、合意した。