■解決年月：2017年5月　■職種等：ドライバー  ■男性5名　■パートタイマー　■勤続2年6ヶ月～6ヶ月

会社は、高齢者向けの訪問マッサージ業、介護事業などを営んでいる。

組合員らは、会社に雇用されているマッサージ師の運転手で、自宅から直接マッサージ師の自宅に迎えに行き、訪問マッサージの契約先を回り、最後にマッサージ師を自宅まで送り届け直帰するという仕事。

組合員の平均年齢は64歳。業務に使う車はドライバーの自家用車を使い、会社はガソリン代とオイル代のみ負担する約束をしていた。また、送迎業務は直行直帰で行っていたが、ドライバーの自宅からマッサージ師宅までの迎えと送りの時間分の賃金が支払われていなかった。

ユニオンに相談し、マッサージ師宅までの送迎の時間の賃金の支払いや車両持込手当の導入等を要求して団交を申し入れた。

団体交渉で会社は、送迎時間分の賃金の支払いについては速やかに是正することを回答し翌月からすぐに実施した。

しかし、過去の分の遡及払いについては、経営を圧迫するため過去の賃金請求を放棄すれば、業務用車両を導入し他の要求事項も受け入れると回答した。

組合員らが会社の回答に理解を示したため、朝夕の送迎時間の（将来に向けての）賃金支払い、業務用車両の導入、年次有給休暇の法定どおりの付与などを合意して解決した。