会社の鍵を閉められ、「明日から来なくていい」と言われた
■解決年月:2017年2月 ■職種等:事務 ■勤続年数:22年 ■女性 ■正社員
会社は、従業員10人未満の産業廃棄物処理業。組合員は、事務を担当し従業員の中で最も勤続年数の長い従業員。
ところが、社長との人間関係がおかしくなり、退職を強要されるようになった。
組合員が休日出勤したとき、会社の鍵を閉められ、「明日から来なくていい」と言われ、保険証を没収され私物をまとめて帰らされた。解雇通知書は発行されていないが、組合員は解雇されたと思っていた。
ところが、後日「自己都合退職」の離職票が発行された。
組合員はハローワークに離職理由についての異議申し立てを行っていたが解雇から日も相当経っていたこともあり、ユニオンに相談にした。ユニオンで改めて解雇に至った経緯を聞き取りしたところ、「解雇」であれば、合理的な理由のない解雇と思われた。
そこで、不当解雇によって被った損害賠償と未払い残業代の支払いを要求して団交を申し入れることにした。
離職理由についてはハローワークが実質的な解雇と認定した。団交申し入れ後、会社は代理人弁護士を立てたが、団交には速やかに応じなかった。
ユニオンより再度の団交申し入れを行ったところ、代理人弁護士から相応の解決金支払いの回答があったため、団交は行わず協定書を締結して解決することとなった。