16年間1年契約を繰り返してきたのに、正社員登用されない
■解決年月:2016年6月 ■職種等:倉庫内作業 ■勤続年数:4年 ■ 男性 契約社員
組合員は1年契約の契約社員としてA社に入社し、12年後、現在の会社に転籍した。したがってA社雇用時代も合わせると勤続16年に至っている。
契約社員の多くは数年で正社員登用されていたが、組合員は契約社員のままで、上司に正社員登用されない理由を尋ねても明確な理由が説明されたことはなかった。組合員は、A社時代に先輩社員と口論になったことをきっかけに管理職から嫌がらせをうけるようになったことや通勤途中の事故で数ヶ月休職したことを使用者側が快く思わず正社員登用しないと認識していた。
組合は、前身の会社の雇用期間と合わせて16年もの間1年契約を繰り返したのは公序良俗違反であり公平取扱義務に欠けている、として組合員を正社員登用することを要求して団体交渉を申し入れた。
第1回団交で会社が組合員を正社員登用すると回答したため、解決した。