転勤通知が動機となって、退職を前提に未払い残業代を請求

■解決年月:2007年8月 ■職種等:受付/正社員
■勤続年数:2年 ■女性

エステティックサロン。転勤通知が動機となって、退職を前提に受付1人と施術師1人が未払い残業代を請求した。会社は、未払残業代を回答したが、要求額の3分の1程度であった。会社は交渉窓口を代理人弁護士としたので、労働者は弁護士とやり取りを続けていた。
そこで、受付の1人がユニオンに加入し、改めて団交申し入れにて未払い残業代の請求や労働基準法違法行為について質問を行った。会社は弁護士同席で団交に応じた。
未払い残業時間の証拠は指紋認証による労働時間管理簿のコピーであったが、現場の責任者は労働時間を短縮する改竄を行っていた。組合員はそれについての証拠も押えていた。
労働時間の改竄という悪質な行為もあり、徹底的に争う姿勢であったが、会社が組合の要求内容をほぼ認めたため、労使交渉で解決した。