調理室の外部委託を辞めさせ正社員採用を約束

■解決年月:2014年7月 ■職種等:調理員/社員
■勤続年数:4ケ月 
■男性

組合員は、病院内の調理室勤務で調理師の責任者。

調理師や栄養士の定着率が悪く、常に人手不足状態が続いており、組合員の1ヶ月の労働時間は80時間~90時間となる月が続いていた。事務長は、調理室を将来、外部の業者に業務委託する予定のあることをしばしばほのめかしており、調理室の職員全員の「外部委託しないように」との要請書を法人に提出したこともあったが法人からの返事はないままであった。

組合に加入し、長時間労働を早急に改善すること、調理室を外部委託しないこと、調理室職員は長く安定的に働ける正職員を採用すること等を要求して団交を申し入れた。

団交は、代理人弁護士と事務長が対応した。第1回団交では、事務長が、職員が定着しないのは、組合員の指導が厳しすぎるせいなどと組合員を非難する回答をしたものの、組合員は的確に反論し改善策も提案した。最終的に、法人が調理室を外部委託せず直営を継続すること、職員は正職員を採用することを約束したため、合わせて、調理室の業務効率改善、労働条件改善のため、労使が率直に話し合っていくことも確認して合意した。