病休後の復職で1ヶ月の出勤停止と部署移動命令

■解決年月:2012年1月 ■職種等:警備員/正社員
■勤続年数:9年 ■男性

不眠とうつ症状を理由に有休を取得し3週間程度休業した。症状が改善したため、就労可能の診断書を添えて復職を申し出たところ、役員会の承認を得ないと認めないと言われ、役員会への出席を命じられたので応じた。

役員会では、病状について質問されることはなく、労働者の上司や同僚に対する言動を取りざたされ、復職したければこれらについての反省文を書けと命令された。労働者は言われるままに反省文を書いたが、会社は受理せず、1ヶ月の出勤停止の懲戒辞令と処分明けの部署異動を命じた。

病休後の復職を認めない合理的な理由は見つからず、懲戒処分の根拠や手続きも明らかに問題があると思われたため、ユニオンに加入し、病休後の復職を認めない理由の明示、懲戒処分の撤回、休業させられた期間の賃金補償、配置転換についての労使協議等を要求した。

1回目の団交で、会社は懲戒処分が権利の濫用であることを認め、懲戒処分の撤回と休業期間の賃金補償を回答した。しかし、配置転換問題を含む職場復帰にあたっては、労働者の上司や同僚との人間関係についての反省を求めた。

ユニオンが労使双方から聞き取りを行い、協定書に今後の職場の人間関係構築について労使双方が配慮する旨の文言を盛り込むことで合意し、職場復帰した。