悪質なセクハラに対し謝罪と慰謝料の支払いで解決
■解決年月:2012年3月 ■職種等:看護師/正社員
■勤続年数:1年 ■女性
組合員は、個人経営の診療所勤務の看護師。土曜日における院長と二人勤務の際、院長から昼食に誘われた。応じたところ、院長の自家用車で高速道路に乗り込み、他県まで連れて行かれた。引き返すよう何度も懇願したが聞き入れられなかった。夕食までつき合わされ、夕食時に院長が酒を飲んだため、帰りは組合員が車を運転せざるを得なくなり、そのとき車中で身体を触られる等した。
月曜日出勤すると、再び身体を触られる等した。組合員は抗議し、謝罪文の提出や二人勤務の廃止等を要求した。二人勤務は廃止されたものの、謝罪文は提出されず、その後組合員に対しきつくあたる等の態度が目立ってきた。組合員は頭痛、吐き気、不眠などの体調不良が高じてきたため、休業した。
謝罪や慰謝料、休業期間中の賃金補償等を要求して団交申し入れした。
1回目の団交で、院長は、行為自体は否認しなかったものの、嫌がっていると思わなかったと主張した。厳しく追及したところ、ようやく事の重大さを認識したようであった。
2回目の団交から代理人弁護士が対応することとなり、慰謝料の支払い、協定書に謝罪の意を表すこと、会社都合退職で合意した。