嫌がらせがエスカレートしついに解雇通知
■解決年月:2014年4月 ■職種等:営業/正社員
■勤続年数:2年2ヶ月 ■男性
社長と副社長が夫婦の、従業員20名以下、医薬品の製造及び販売の会社。組合員は、会社には出勤することなく自宅を拠点に営業活動を行っていた。副社長が気に入らない社員に執拗な叱責や嫌がらせをするため、従業員が長く居つかないという実態があった。
組合員に対しても、降格、業務遂行上の取るに足らないことに執拗に言いがかりをつけ、始末書を書かせる、始末書提出を拒否するとそれを理由に減給処分を課す、など嫌がらせがエスカレートし、ついに退職を強要され、拒否したところ解雇を通知してきた。解雇理由としては、職務怠慢と勤務成績不良等が挙げられていた。
解雇理由に対する反論書面を作り団体交渉に臨んだが、1回目の団交は副社長が感情的な対応に終始し誠実な協議とならなかった。2回目の団交から弁護士が同席するようになった。会社側弁護士は、会社の意向に沿った主張をしながらも労使交渉での解決を提案した。
組合員は、職場復帰しても副社長の専横的な労務管理は続くと判断し、退職条件の解決を選択した。会社も同業種での再就職等に制限をつけなかったため、解雇を撤回のうえ会社都合とし解決金を支払うことで同意した。