会社の辞表提出要求を拒否すると即日解雇を通告

■解決年月:2004年9月 ■職種等:営業/正社員
■勤続年数:1年 ■男性

会社の辞表提出要求を拒否すると即日解雇を通告される。解雇理由書には、就業規則の「就業状況が著しく不良で就業に適しない」に該当すると記述していた。
団交で就業に適しない具体的理由として、(1)報告義務を怠った、(2)行事の景品購入を後払いにした、(3)出勤表の押印漏れ、(4)勤務中の居眠りなどの書面を提出した。反論すると、「個別の議案では議論しない」「労働組合に騙される」などの姿勢を崩さないため、交渉は決裂した。その後、地労委にあっせんを申請したが、地労委でも労使交渉の姿勢は変わらず、打ち切りとなった。
やむなく地位保全の仮処分申請を行った。すると、会社の態度は一変し、労使間での和解を提案してきた。背景は不当解雇が歴然としていることにあわせ弁護士費用がかさむと判断したと考えられる。労使で確認したことの内容で裁判所の和解とした。