上司による理不尽な業務指示やパワーハラスメントが原因で心身症を発症
■解決年月:2004年8月 ■職種等:司会/正社員
■勤続年数:2年7ヶ月 ■女性
労働者はインストラクター(商品説明会等での司会や商品説明)。直属上司による理不尽な業務指示(深夜になろうとも必ず当日中に業務連絡すること等)とパワーハラスメント(人権侵害発言、プライバシー侵害等)が精神的ストレスとなり、心身症を発症。会社は、過去、退職に追い込むために行ってきた物流部門への異動を発令した。家族の援助を受け会社と交渉してきたが、誠実に対応しないため、ユニオン加入となった。
団交は弁護士同席の交渉になった。とりあえず退職強要は否定したが、パワハラ問題は当事者の上司の団交出席を拒否し、組合主張の行為を否定するか、「認識の違い」の回答に始終するため、議論がかみ合わない。労働者は体調不良をおして団交に出席したが、交渉中突然の発作を繰り返し、長時間の議論ができないため、細切れの交渉となった。途中、団交が決裂したことを受け、会社に抗議と要請行動を実施。
その後パワハラの上司が出席する団交となった。退職した元同僚らの陳述書提出もあり、会社と上司の謝罪(謝罪文の提出)と治療代などを含む解決金の支払いで合意した。在職は可能であったが、早期治癒を優先し退職を選択した。