オーナーや店長が労務管理に無関心の果て

■解決年月:2018年5月 ■職種等:店員 ■男性 ■正社員 ■勤続1年

組合員は、建設会社の代表者が経営するから揚げ店の店員。

組合員は、飲食店勤務は初めての業務であった。業務上ミスしたり作業が遅いと、店長から暴力や暴言を受けたり、罰金として賃金を支払わないなどの嫌がらせを受けていた。恒常的な長時間労働と残業代不払いも発生していた。

組合員は、業務の始終業時間を親会社の建設会社あてにメールで報告していたものの、会社代表者は店の経営を店長に一任しており、から揚げ店の労務管理には無関心であった。

組合員は堪りかね、店長に対し退職を申し出、合わせて未払い残業代を請求した。誠意ある回答が得られなかったため、組合に加入し、未払い残業代の請求、雇用保険の遡及加入など円満な退職手続き等を要求して団交を申し入れた。

組合が団交を申し入れると、親会社の顧問弁護士が対応し、組合の請求を全て受け入れたため、1回目の団体交渉で全面的に解決した。