連絡なしに直帰したことを理由に懲戒解雇

■解決年月:2011年7月 ■職種等:クレーム処理
■勤続年数:9年2ヶ月 ■男性

顧客クレーム部門の責任者で、店舗を巡回したり、クレーム先との交渉など外出の多い業務。
他店舗に出勤する際、その店舗のタイムレコーダーに打刻していないこと、勤務中に上司の許可なく帰宅したことを理由に懲戒解雇を通知された。専門性と裁量性の高い業務であるため、業務遂行の手段・時間配分の決定に会社が細かい指揮命令をしてきた事実はなく、労働者に弁明の機会が与えられることもなかった。
使用者の懲戒権の濫用と判断し、懲戒解雇の撤回と謝罪を要求して団交を申し入れた。
団交で会社は、懲戒解雇を撤回し別部署への配転を提案したが、労働者が受け入れず、交渉は難航した。双方が歩み寄り、会社都合退職と解決金の支払いで合意した。